大阪をはじめ全国で活用される資金調達法として、ファクタリングやエクイティファイナンスがあります。いずれも銀行から融資を受けることなく資金を調達できる手法ですが、もちろんメリット・デメリットがあります。ここではエクイティファイナンスのメリット・デメリットを見てみましょう。
エクイティファイナンスとは
「エクイティ」とは「株式」「株式資本」という意味であり「ファイナンス」は「融資」「資金調達」といった意味があります。これら2つを合わせた「エクイティファイナンス」には「株式を用いた資金調達」という意味があるのです。
新株を発行し運転資金を調達すること、つまり投資家の投資により資金調達を行うのが「エクイティファイナンス」と言えるでしょう。
エクイティファイナンスを活用するタイミングとしては、出資を受けたことによる事業の成長のタイミングや、今後の成長が見込める新規事業を発足するタイミング、あるいは新会社の起業時がそのタイミングとなります。
エクイティファイナンスのメリット
エクイティファイナンスは上述のとおり、企業として成長が見込める場合に可能となる資金調達法で、多くのメリットがあります。
・返済義務がない
エクイティファイナンスは融資とは違い、返済義務はありません。毎月決まった返済が発生しないので、返済によって経営が圧迫されない資金調達法となります。
・経営状態が悪くても資金調達ができる
融資を受ける場合、過去の財務状況や今現在の状況で可否が判断されます。一方エクイティファイナンスでは、過去よりも「未来」の成長を重視するため、現在の状況が悪くとも将来性を示すことにより、資金調達が可能です。
・多くの資金を獲得できる
エクイティファイナンスでは今後の成長をもっとも重視しており、企業としての価値や魅力を投資家たちにアピールできれば、大きな資金を担保なしで獲得できます。
エクイティファイナンスのデメリット
エクイティファイナンスは返済期限がないことや、経営状態が悪くとも資金調達ができるメリットある一方、当然デメリットも存在します。
・経営方針に影響が出やすい
エクイティファイナンスでは、株式を発行し資金調達をする背景から株主が多くなります。その結果、経営に対する関与や、配当について圧力がかかる場合もあるのです。このことから、長期的な成長戦略を含めた経営方針を株主とすり合わせる必要が出てきます。
・既存株主からの信頼が落ちる
エクイティファイナンスを行えば当然、株式発行数が増え株主の持ち株比率が変動します。このため既存株主の影響力も薄くなることから、エクイティファイナンスを行う際は既存株主が納得できる合理的な説明が必要です。
なお、ファクタリングという資金調達方法であれば、売掛金の債権を譲渡するだけなので第三者に知られることを防げます。