ファクタリングによる資金調達事例|建設業の場合

資金調達手段のひとつとして、広く活用されているファクタリング。利用を検討する際には実際にあった活用事例を参考にするのもよいでしょう。ここでは、建設業におけるファクタリングの活用事例をご紹介します。

先出しの外注費が着工金で賄えない

ファクタリングは手元に十分な資金がなく、それによって本来行わなければならない業務が滞ってしまう際などに活用するのがおすすめです。とりわけ建設業界では実際に金銭の支払いが行われるタイミングと現場で工事などが行われるタイミングがずれることがあり、このことが資金繰りを困難にさせる原因となることも少なくありません。

例えば先出しの外注費が着工金で賄えない場合、工事を行う業者側は自力で資金を調達しなければならないからです。しかし、工事などで必要となる資金の金額は膨大になるケースも多いことから、自力での資金調達で賄える分にも限界があるといえるでしょう。このような建設業ならではの悩みはファクタリングで解決することができ、早急な資金調達が必要な企業にもおすすめです。

建設業のファクタリング活用事例

建設業界で実際にあったファクタリングの活用事例には以下のようなものがあります。

年商:3,000万円
従業員数:6名
都道府県:大阪府
調達額:200万円

大阪府にある建設系企業では、主に住宅の建設を行っていました。しかし、普段は請け負わない施工規模の大きな案件を引き受けたことから一時的に資金繰りが困難になり、従業員の給与の支払いも難しくなってしまったのです。この問題を解決するためにファクタリングを活用し、その結果200万円の調達に成功しました。

この事例では人件費の確保がファクタリングを利用した目的となっていますが、調達できた資金の額も多いことから、それ以外の用途でファクタリングを利用するのもよいでしょう。

外注先の再検討とファクタリング利用でキャッシュフローの改善

資金繰りが困難になってしまう企業においては、キャッシュフローに何らかの問題があることが考えられます。そのため、大前提としてファクタリングを利用しなければならなくなってしまう前にキャッシュフローの改善を図ることも重要といえるでしょう。

例えば外注先の都合でキャッシュフローに問題が生じている場合、外注先を再検討してみるのもよいかもしれません。一方、ファクタリングは借金とは異なり、将来的に確実に支払われるお金を前倒しで受け取れるという点でメリットがあります。よって、先出しの外注費が着工金で賄えないようなケースでも、ファクタリングを選択肢のひとつに入れて考えてみるのがおすすめです。