ファクタリングによる資金調達事例|雑貨卸売の場合

雑貨卸売では特に消費者のニーズが流動的で、需要と供給のバランスが崩れることで値下げ競争が起こりやすい傾向にあります。消費者はできるだけ安い商品を買う傾向にあるため、少しでも売り上げにつなげようと、販売する側はさらに値下げを加速させます。

例えば、150円で仕入れた商品を300円で売ると、利益は150円となります。しかし値下げ競争を受けて価格を200円に下げてしまうと、利益はわずか50円になってしまいます。このように価格を下げてしまうことで、売り上げが減少してしまうのです。売上が減少したとしても、商品の仕入れやスタッフの人件費などといった支払いがなくなるわけではありません。そのため売り上げと支払いのバランスが崩れ、資金繰りが難しくなってしまうのです。

雑貨卸売ではどのようにファクタリングを活用しているのか

大阪での雑貨卸売のファクタリング活用事例をみてみましょう。

年商:7,000万円
従業員数:10名
調達額:500万円
都道府県:大阪府
調達日数:3日

景気の低迷による消費者の購買意欲の縮小化や消費者ニーズの変化により、商品の価格競争が激化。既製の雑貨を中心に取り扱っていたため、独自に価格を下げることが難しく、価格競争に乗り遅れる事態となってしまいました。
消費者は価格の安い商品を購入するため、結果として在庫が大量に残ってしまい、大きく売り上げを落としてしまったのです。

手元に残る現金がわずかな状態で、翌月には仕入れに発生した金額の支払いやスタッフの給料日も迫っていました。このままの状態では、外注費やスタッフの給料の支払いが難しく、偶然知り合いに教えてもらったファクタリングを利用してみることにしたのです。結局、調達日数3日という短期間で500万円の資金確保に成功し、諸々の支払いを遅れることなく済ませることができました。

ファクタリングならば慢性的な値下げ競争にも対応可能

雑貨の仕入れ値と販売価格の差で利益を得る雑貨卸売では、価格競争に巻き込まれてしまった場合、両者の差が小さいため、その分まとまった利益を得にくくなってしまいます。まとまった利益を生み出すためには、いかに大量に売ることができるかがカギとなります。しかし景気の低迷などで消費者の購買意欲が縮小している場合には、大量に雑貨が売れるかどうかというのも疑問の残るところです。

ファクタリングは銀行の融資などに比べて、スピーディーに現金を手に入れることができます。手数料はかかるものの、外注費やスタッフへの給料の支払いを滞りなく行うことができ、倒産や破産といった危機的状況を回避することができます。資金調達の選択肢としてファクタリングの活用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。