ベンチャー企業の資金調達方法は主に助成金・補助金の利用、投資家の出資、ファクタリング利用の3つに分けられます。自社に合う方法で資金調達するためにも、それぞれの資金調達方法について詳しくご紹介します。
助成金・補助金を利用する
公的な機関が提供する助成金・補助金は、返済する必要がないとう点で利用しやすい方法です。ベンチャー企業が受けると便利な助成金・補助金には、創業補助金・キャリアアップ助成金・ものづくり補助金などがあります。公的な機関から支給される安心なお金と言えるでしょう。
ただし、支給要件を満たしたうえで審査を通過しなければいけないものもあり、申請時には注意が必要です。
支給要件として必須なのは、雇用保険や社会保険への加入が挙げられます。支給要件を満たす以外に、申請書類を作成する必要がある点も、助成金・補助金を利用する中で大変な部分だと言えるでしょう。
また、申請から受給までにはある程度時間を要するため、事前に支給要件や申請期間を確認してから申請することをおすすめします。
投資家の出資を受ける
投資家からの出資は出資金を返済しなくて済み、利息もかからない点が魅力です。投資家は、主にベンチャー企業に出資する投資ファンドであるベンチャーキャピタルと、個人投資家のエンジェル投資家に分けられます。
ベンチャーキャピタルは銀行や証券会社などで構成されているので、億単位の出資を受けることが可能です。ただし企業の将来性を基準に審査がおこなわれるため、事業計画を示さなくてはなりません。
一方エンジェル投資家は個人が投資を行うので、出資額はベンチャーキャピタルに劣ります。しかし出資金以外に、経営のアドバイスなどを受けられることがあり、ベンチャー企業にとっては有益な資金調達方法と言えるでしょう。投資家からの出資は、将来性や有望性が重要です。
ファクタリングを利用する
売掛金をファクタリング会社が買い取ることで資金の調達ができる、ファクタリングを利用する方法もあります。ファクタリングは売掛金があれば買い取りしてもらえるため、ベンチャー企業でも資金調達が可能です。
ただし、条件が設定されている場合が多く、条件を満たさないとファクタリングは利用できません。主な条件としては、創業年数や売掛先との取引回数などが挙げられます。ベンチャー企業は創業年数が浅いですが、最低でも1年は経過していないとファクタリングを受けられない場合があるので、よく確認しましょう。
ファクタリング会社は、大阪など日本各地にありますので、ベンチャー企業の資金調達方法として検討してみることをおすすめします。