スタートアップ企業におすすめの資金調達方法

大阪をはじめとした全国の都市部で見られるスタートアップ企業では、資金調達が大きな課題となります。そこで今回は、おすすめの資金調達の手段として、ファクタリング、国からの助成金、投資家から出資を受けるエクイティファイナンスなどについて、それぞれの特徴とともにメリット・デメリットを確認しておきましょう。

助成金・補助金を利用する

国が中小企業を支援する制度のひとつに「助成金」「補助金」があります。この2つの言葉の違いは担当部署の違いであり、厚生労働省担当のものは助成金、経済産業省担当のものは補助金と呼ばれているのが特徴です。また、資金を提供する目的も違い、助成金では雇用の増加と安定・能力開発を目的としているのに対し、補助金では産業の振興が目的となります。助成金・補助金を受給するメリットは、返済が不要であることです。また、審査基準は高いものの、高額な受給を受けられる制度も存在しており、実際に制度を活用して急成長を果たしたスタートアップ企業もあります。デメリットは、審査が厳しいことや高倍率のため、受給を受ける難易度が高いことです。

投資家の出資を受ける

スタートアップ企業が株式を発行し、個人投資家やベンチャーキャピタルの出資を受ける資金調達の手法を「エクイティファイナンス」と呼びます。あくまでも「出資」となるので返済義務はなく、月々の返済による経営の圧迫を抑えることが可能です。しかし、実現性のある事業計画や成長戦略など将来性を示せなければ、出資を受けること自体自体難しいでしょう。メリットとしては出資額が大きいことです。特にベンチャーキャピタルは成長性の高いスタートアップ企業やベンチャー企業に出資する投資会社で、数千万円から数億円の資金が得られる点がメリットになります。デメリットでは、出資を受ける難易度が高いことで動く金額が大きいため、それ相応の高い審査基準となることです。また、株式を取得することから会社の経営権を掌握される恐れもあります。

ファクタリングを利用する

企業体力の低いスタートアップ企業では、さまざまな資金調達法を準備しておく必要があり、早急な資金調達の必要があるときはファクタリング(掛売金買取り)が有効と言えます。ファクタリングとは、売掛金をファクタリング業者が買取り、掛売金の支払日を待たずに資金調達ができることが特徴のサービスです。メリットは、なんといっても資金調達までの時間が短いことでしょう。金融機関の融資では数週間~数ヶ月の時間を要しますが、ファクタリングでは数日かからないスピーディーな資金調達が可能です。また、融資とは違い、保証人や担保なども不要です。デメリットとなるのは手数料ですが、借り入れることなく早期に資金調達できるメリットはやはり大きいでしょう。