ファクタリングが利用できない売掛債権は?

ファクタリングを利用すれば、未回収の売掛債権を売却・現金化し、スピーディーな資金調達が可能です。銀行融資よりも即効性があるとして注目されていますが、売掛債権や売掛先の状態によっては利用できないケースも存在します。

まだ売掛債権の商品やサービスの納品が完了していない

契約書や請求書が揃っていても、商品やサービスの納品が完了していなければ、ファクタリングの利用は不可能です。そもそもファクタリングを提供する会社は、売掛債権を買い取る際に手数料を上乗せし、その手数料分で利益を出しています。手数料は売掛債権の1~20%程度ですから、売掛債権が回収できなければ利益はあがりません。そのためファクタリングを契約する前には、売掛債権や売掛先の信用性について、買い取るに値するかどうかの審査が入ります。

商品やサービスの納品が完了していない売掛債権には、まず代金を回収する権利がないので、ファクタリング会社が「買い取るに値しない」と判断するのは当然のことでしょう。ファクタリングの利用を検討できるのは、あくまで納品後、一般的には請求書を発行した段階です。

口約束で取引契約書の内容が変更されている

取引契約書を交わしたあとでも、契約内容に変更が加えられることは珍しくありません。企業間の関係によっては取引契約書を修正せず、口約束だけで済ませてしまうこともあるのです。双方の合意があれば特に問題ないですが、ファクタリングの利用にあたっては重大な影響を及ぼします。

口約束で取引契約書の内容が変更されている場合、ファクタリング会社には取引の実態を把握する手段がないのです。実態の曖昧な取引について売掛債権を買い取れば、「現金の貸付」とみなされ、法律に抵触するおそれがあります。

まともなファクタリング会社であれば、そのような危険な橋をあえて渡ることはしないでしょう。ファクタリングの利用をする際には、取引内容の変更はしっかりと書面に残しておくことがおすすめです。

売掛先が過去に支払いを滞納した履歴がある

ファクタリングの契約前には売掛債権や売掛先の信用性についての審査が入ります。過去に支払いの滞納履歴がある売掛先については、信用が足らないとして落とされる可能性が高いでしょう。特に新しくできたばかりで業績のない売掛先、経営難であることが明らかな売掛先についても、同様に審査を通過しない可能性があります。

このように売掛先や売掛債権の信用が足らない状態では、利用できないケースが少なくありません。また実態が曖昧で法律に抵触する恐れのある取引だと、利用できない可能性が高いです。ファクタリングを申し込む際は、このようなケースに該当しないか充分に注意しましょう。アルシエ株式会社は、大阪を中心にファクタリング事業を展開しております。大阪での資金調達にお困りの方は、アルシエ株式会社にご相談ください。