ファクタリングでよくあるトラブル|実際の例をもとに回避策を解説

ファクタリングを利用して資金調達をお考えの方は、大阪にもいらっしゃるでしょうが、ファクタリングにはトラブルがよくあるため注意が必要です。今回はファクタリングのトラブル事例についてご紹介します。

トラブル事例①契約内容の確認不足

ファクタリングでよくあるトラブル事例、まず1例目は契約内容の確認不足によるトラブルです。A社は資金調達のためBファクタリング会社と契約を締結し、金銭を受領しました。A社では契約内容をきちんと確認しておらず、売掛債権の買い取りだと思っていた契約が実は二者間ファクタリングの契約内容で、A社が取引先に対して売掛金の請求をする必要があったのです。契約から一定期間経過後にB社から前払金返済について催告の連絡があり、契約内容を改めて確認したところその事実に気づきA社は慌てて代金を返済しました。危うくA社は債務不履行で口座などを差押えられるところだったという事例です。どんな契約でも、締結する前にはその内容をよく確認しましょう。

トラブル事例②二重譲渡

ファクタリングでよくあるトラブル事例の2例目は、二重譲渡によるトラブルです。ファクタリングを利用して資金調達をしたいA社は、B社とC社の2社と契約交渉を行っていました。両社の条件を比較検討した結果、B社の方が条件がいいと判断し、契約、債権譲渡の手続きを行ないます。しかしその後B社との契約締結を知らないC社が条件を大幅にアップし、B社を超える条件を提示してきました。少しでも多くの資金を調達したいA社は、C社とも契約し、債権を二重譲渡したという事例です。A社はC社と契約締結してからB社との契約を解除すればいいと考えたようですが、先に債権譲渡を受けたB社との契約が優先され契約解除できず、やむなくC社との契約を解除し、多額の違約金を払うこととなりました。二重譲渡にならないようにまず契約を解除してから新たに契約を締結する必要があります。

トラブル事例③ファクタリングをかたった悪徳業者

ファクタリングでよくあるトラブル事例の3例目は、ファクタリングをかたった悪徳業者によるトラブルです。ファクタリング業者の中にはファクタリングをかたった無許可貸金業、いわゆる闇金業者が行なっているものがあります。近年増加しているのが、悪徳業者が行う給料ファクタリングによる被害です。個人の賃金債権を買い取るともちかけ、手数料を差し引いた金額を提供し、賃金の回収先からは手数料を含めた金額を回収します。これを行う業者は「あくまでも債権の買い取りであって金銭の貸付けではない」と言いますが、実態は出資法や利息制限法などに違反しているケースが見られます。こういった悪徳業者と契約してしまうと、高額な手数料を請求されたり、強引で執拗な取り立てをされたりします。ファクタリングの契約をする際は、その会社をよく調べてから契約しましょう。