ファクタリングと手形の違いは?似て非なる2つの特徴

資金調達のなかでも早急に資金調達できる方法として代表的なのが、ファクタリングと手形割引です。ファクタリングと手形割引の違いがどのようなものなのかを把握している人は少ないでしょう。売掛債権の早期回収という目的は同じですが、似て非なるものです。両者の特徴について確認しておきましょう。

「売掛債権の早期回収」という目的は同じ

ファクタリングと手形割引という資金調達方法は、売掛債権の早期回収という目的は同じです。しかし、両者には大きな違いがあり、それは手数料と債権を回収できなかった場合の責任です。どちらも手数料がかかりますが、二社間ファクタリングの場合は高いと売掛債権の20%という手数料がかかってしまいます。一方、手形割引の場合は高くても5%程度で、この差は手形の方が債権回収できる確率が高いことによるものです。もうひとつの違いは、ファクタリングが債権を回収できなかった場合でも利用者が責任を取る必要がないのに対し、手形割引の場合は利用者が責任を取らなければならないということが挙げられます。

売掛金を譲渡するのがファクタリング

ファクタリングとは、売掛債権のある企業がファクタリングサービスを行っている会社に買い取ってもらい、現金化する資金調達方法です。早ければ即日現金を手にできます。売掛債権というのは、企業が顧客に商品やサービスを提供することによって支払われる代金を受ける権利のことです。通常その代金が支払われるのは、商品やサービスを提供してから30~60日後となります。その売掛債権を早期回収する手段のひとつがこのファクタリングです。ファクタリングには二社間と三社間で行われるものがあり、二社間の場合は自社とファクタリング会社で手続きが行われ、三社間の場合はこれに取引先が加わります。三社間の場合は取引先に連絡し債権譲渡を承諾してもらう必要がありますが、その分手数料が二者間よりも大幅に下がるのが特徴です。

手形を担保にすることで銀行から融資を受けるのが手形割引

手形割引とは、満期を迎える前の手形を第三者に裏書譲渡し、満期日までの利息や手数料を差し引いた金額で換金することによって現金化する資金調達方法です。手形を担保にすることで銀行から融資を受けるという形となります。手形は、商品やサービスを納入する企業が、その代金を一定期間経過後に支払うことを約束して発行する有価証券です。手形割引を依頼した場合、銀行などによる審査が行われます。この審査によって割引の可否や割引率などを決定されます。審査では手形振出人や裏書人、手形割引依頼人の信用力などの審査が行われます。そして手形割引には、手形振出人が支払い不可の場合に裏書人が支払いをする償還義務を負うというのが大きな特徴です。ファクタリングと手形割引の違いを知って、大阪でファクタリングを行いたいと思われた方は是非アルシエ株式会社にご相談ください。