ファクタリングビジネスマネージャーになろう!気になる試験内容とは

大阪でも多くの企業が活用しているファクタリング。その業界全体の健全化を図ることを目的としてさまざまな活動を行っている日本ファクタリング業協会では、「ファクタリングビジネスマネージャー(以下FBM)」の認定も行っています。今回はこの資格について学んでおきましょう。

ファクタリングビジネスマネージャー(FBM)とは

資金調達の手段として広く利用されているファクタリング。しかし、そのシステムを悪用する業者も存在するため、業界全体でファクタリングそのものの安全性を高める取り組みが行われています。この活動を主導しているのが日本ファクタリング業協会で、同協会が認定を行っているのがFBMです。FBMはファクタリングに関する専門知識や技術を有していることを証明する資格で、取得するためには同協会が実施する試験に合格し、FBM登録の申請をする必要があります。また、FBMには初級・中級・上級の3種類があり、このうち中級は初級を取得してから3年後、上級は初級を取得してから5年後にそれぞれ取得することが可能です。そのため、ファクタリング関連の仕事に就く場合、より級の高いFBM資格を取得することでスキルアップを図ることができます。

ファクタリングビジネスマネージャーの試験内容

FBMを取得するためには、資格試験に合格しなければなりません。この試験ではファクタリングや賃金業に関する法律だけでなく、民法や商法、倒産法などの幅広い法律に関する知識が問われます。試験は級が高くなるほど難易度も高くなるため、中級や上級を取得するには日々の業務で法律に関する知識を身につけていくことも必須です。ちなみに2019年の初級試験では受験者数7名のうち6名が合格、残り1名は合格したものの後に棄権しているため、実質合格率は100%となっています。したがって、初級の試験に関してはしっかりと対策を練っておけば合格することは難しくないといえるでしょう。

ファクタリングビジネスマネージャーの講習内容

FBM試験に合格したら、登録申請を行う必要があります。この申請をすると登録講習への参加が可能となり、この講習へ参加することで初めてFBMの資格を取得できるようになるのです。FBMの講習はファクタリング業において不可欠な知識や技術を身につけることが主な目的となり、具体的には関連する法律やファクタリング債権管理などについて学ぶこととなります。これらは試験勉強だけではフォローできないスキルを身につけるためのものと捉えるとよいでしょう。ちなみにこの講習は約4か月間にわたって実施されるため、働きながら資格取得を目指す場合には、仕事と両立できるようスケジュールを調整する必要が生じることもあるかもしれません。