ファクタリングによる資金調達事例|人材派遣業の場合

ファクタリングを利用する業種といえば建設業や運輸業などが知られていますが、業績に関係なく利用できるファクタリングは人材派遣業者にも活用されています。ここでは、人材派遣業者が資金不足に陥ってしまうよくある原因や、給料を支払うための資金調達をファクタリングで行った大阪の事例を見てみましょう。

派遣先の企業が倒産して売掛債権を回収できない

会社はいざというときのためにある程度の運転資金を用意していますが、思わぬ事態であっという間に資金不足に陥ってしまうことがあります。人材派遣会社でよくあるのが、派遣先の企業の倒産です。ここでは、人材派遣会社が運転資金不足になってしまう経緯を解説します。人材派遣業は、派遣社員と派遣業者が雇用契約を結び、企業へ派遣社員を派遣し労働を提供するサービスです。人材派遣会社は企業から派遣賃金を受け取り、そこから派遣社員へ給料を支払います。しかし、派遣先の企業が倒産してしまうと売掛債権が回収できなくなるだけでなく、手元にある資金から派遣社員へ給料を支払わなくてはいけません。人材派遣会社の利益の約7割は派遣社員への給料ですから、このような事態が続くと人材派遣会社にとってかなりのダメージになります。

人材派遣業のファクタリング活用事例

人材派遣会社にはファクタリングを活用して資金調達をしているところも多いです。ここでは、大阪府の事例をひとつご紹介します。

年商:1億円
従業員数:15名
都道府県:大阪府
調達日数:2日
調達額:約300万円
資金用途:人件費

人材派遣業をはじめて10年ほど経ち、従業員も15名まで増えて会社経営も順調でした。もともと人材派遣業は派遣社員が急にやめて収入が減ることがよくあるので、常に多めの運転資金を用意していました。しかし去年、弊社から10名も派遣していた企業が倒産し、あっという間に給料を払うお金が足りなくなったのです。派遣社員への給料が支払えない会社と知られたら、会社のイメージはガタ落ちになってしまうところでした。ファクタリング会社に相談したら2日で売掛債権を現金化してもらい、本当に感謝しています。

ファクタリングで派遣社員の給料を補填

建設業のような資材の仕入れが必要な業種は、仕事の規模が大きくなればなるほど多額の資金が必要になります。仕入れが必要のない人材派遣業は建設業に比べれば多額の運転資金が必要なわけではありませんが、派遣先の企業の経営状態に左右されがちな人材派遣会社はいつ資金繰りが苦しくなってもおかしくありません。金融機関に融資を依頼した場合、資金を調達するのに1か月以上かかってしまうこともありますが、ファクタリングであれば保証人や担保なしで最短即日、売掛債権を現金化することができます。今回ご紹介した大阪府の事例のように、派遣先の企業の倒産で派遣社員の給与の支払いが厳しい状況になったらファクタリングをぜひご検討ください。