ファクタリングによる資金調達事例|自動車小売業の場合

ファクタリングは大阪でも有効な資金調達手段のひとつです。昨今ではこのファクタリングを助成金受給時に利用するケースもあり、両方を上手に活用できます。競合の増加による影響を受けやすい自動車小売業でのファクタリング活用事例と、助成金との関係についてみていきましょう。

競合多数により粗利益が激減して今後が不安

業界によっては、競合が増加することで業績悪化や資金繰り困難の状態に陥る会社が極端に多くなってしまうこともあります。これは競合が増えることで粗利益が激減してしまうためで、とりわけ自動車小売業界においてはこの傾向が強いと言えるでしょう。自動車業界の場合、若年層を中心とした「車離れ」などの影響により、経営が苦しくなっている小売業者も少なくありません。そのため、粗利益が激減することで将来の見通しが立たなくなる企業も多いです。その上、自動車小売業には売上金が実際に振り込まれるまでにある程度の時間がかかるという特徴もあり、このことが資金繰り悪化の原因となるケースもあります。このようなケースで活用されることが多いのがファクタリングです。

自動車小売業のファクタリング活用事例

自動車小売業での実際のファクタリング活用事例には以下のようなものがあります。

年商:6,000万円
従業員数:25名
都道府県:兵庫県
調達日数:5日
調達額:約300万円
資金用途:人件費

25名の従業員を抱えていましたが、売上金の支払いが間に合わず資金繰りが悪化したことにより、一部人件費の支払いが難しくなってしまいました。その対応策としてファクタリングを利用したところ、5日で約300万円の調達に成功したのです。銀行での借り入れとは異なるため、利息がかからなかったという点も大変助かりました。また、手続きもスピーディーだったため、従業員への給与の支払いも無事に期日通り行うことができました。

ファクタリング利用で助成金受給を目指す

新型コロナウイルスの流行と同時に、助成金は多くの企業によって利用されるようになりました。企業向けの助成金には新型コロナウイルスの流行後に作られたものだけでなく、それ以前から存在していたものもありますが、その多くは受給する上でもある程度の資金が手元になければなりません。例えば資金繰りが悪化している企業の場合、手元にある資金額によっては助成金の支給対象から外れてしまうことがあります。しかし、ファクタリングを利用して手元に資金を確保しておけば支給対象になることも可能です。このことからも分かるように、助成金にはファクタリングを活用することで初めて支給対象になれるものがあります。よって、助成金が必要な場合、ファクタリングも併せて利用するとよいでしょう。