2社間、3社間ファクタリング!絡む社数によって何が変わる?

資金調達の方法のひとつにファクタリングがあります。「急に支払いをしなければならなくなった」「銀行から融資を断られてしまった」という場合には、ファクタリングを選択肢とすることも有力な手段です。

ファクタリングには「2社間」や「3社間」という種類があり、どちらを選べばよいかわからず躊躇している大阪の事業主の方もいることでしょう。ここでは、2社間、3社間ファクタリングの仕組みをご説明します。

取引先に知られずに動ける2社間ファクタリング

「2社間」のファクタリングは、ファクタリングを依頼する事業主とファクタリング会社のみで契約がおこなわれます。手順としては、先にファクタリング会社が事業主の売掛金を買い取ります。取引業者から期日通りに売掛金が入金された後、事業主がファクタリング会社へ支払いをするという流れになります。

2社間のファクタリングでは、取引先業者にファクタリングの事実を知られずに資金調達できるというメリットがあります。事業主と取引先では通常通りの取引が継続され、信用問題にかかわることはほとんどありません。取引先にファクタリングの利用を知られたくない場合は、2社間ファクタリングがおすすめです。

取引業者への連絡が必要ない分、申し込みから買取り実行まで最短での取引が可能なこともメリットです。ただし、提供会社への支払の際に、振込手数料が別途発生するというデメリットもあります。

手数料が安く済む3社間ファクタリング

3社間ファクタリングの場合は「2社間」と異なり、事業主の取引業者の承認も必要となります。この方法は、事業会社同士で契約している場合だけでなく、病院経営や介護事業、養護事業など国保連から支払われる報酬を早めに受け取りたい場合にもおすすめです。たとえば、国保連の請求は入金までに2か月程度など、時間がかかる場合があるためです。

「3社間」では、事業主とファクタリング会社が契約したら、事業主はその後一切の手続き作業をすることなく現金を手にすることが可能な点がメリットです。期日になると取引先から提供会社へ直接売掛金が支払われるため「2社間」のように後日振込をする必要はありません。別途発生する振込手数料を払わなくて済む点はメリットといえます。

ただし、取引業者の承認を得るまでの時間が必要となるため、申し込みから契約までの日数がかかる点がデメリットといえるでしょう。

スピードや費用など優先ポイントを決めてから選ぶのがオススメ

このように、「2社間」と「3社間」とでは、それぞれにメリットとデメリットがあります。事業主がファクタリングを利用するにあたって何を優先するのか、スピードなのかそれとも費用なのかによって「2社間」か「3社間」か、選ぶ必要があります。優先ポイントがはっきり決められず迷われた際には、一度ファクタリング会社へご相談ください。