ファクタリングとは、債権を譲渡することにより現金を調達する仕組みです。最新の治療機器の導入を検討する歯科医業では資金調達は重要であり、診療報酬債権ファクタリングが歯科医業の資金調達の新たな方法として注目されています。
メーカー側から現金一括購入なら最新機器を割引するとの提案!しかし銀行の追加融資は難しく現金不足
歯科医と聞けば一般的には儲かっている、お金の心配はないといった印象を持つ方も多いかもしれません。しかし、実は歯科医業も常に資金繰りには悩まされているのです。
歯科医の技術は日々進歩しており、それにともなう治療機器が開発され続けています。歯科医もこの流れに沿って新たな治療機器の導入、また、老朽化した施設のリニューアルなども考えていかなければなりません。しかし、歯科医の開業による競争の激化などで診療器具や薬剤などの仕入れは困難であり、資金繰りにはそれほど余裕がないのが現状です。
最新の技術を導入しなければ顧客を逃がしてしまう、しかし、導入のための融資は受けられないといったように、現金不足は歯科医にとっても厳しい現実といえます。
歯科医業のファクタリング活用事例
大阪の歯科医の事例です。
年商:7,000万円
従業員数:5名
都道府県:大阪府
調達日数:1日間
調達額:500万円
費用用途:治療用資材調達費用捻出のため
父親から引き継ぎ開業から30年以上経過していましたが、新たな技術を導入しなければ後発の歯科医に顧客を奪われると考えて、最新機器の導入を決定しました。しかし、長年続いた漫然とした経営とこれまでの満額に近い融資実績から、あらたな追加融資には銀行側から断られてしまいます。
資金繰りについて税理士へ相談したところ、診療報酬ファクタリングという方法があることを知りました。すぐにファクタリング会社へ相談し、レセプトを買い取れることが判明したのです。無事に最新機器の導入に成功し、次第に顧客数が戻ってきました。
診療報酬債権ファクタリングなら低手数料で資金調達!最新機器も導入できて治療レベルも向上
歯科医業の多くは、個人客を相手に現金支払いで運営しています。歯科医業において、それは診療報酬です。診療報酬とは治療費の保険負担分と理解すればわかりやすいでしょう。
社会保険診療報酬支払基金(社保)、国民健康保険団体連合会(国保)の2つの公的団体から支払われます。この診療報酬は月度ごとに申請し、支払われるまでに2カ月以上の期間が必要になります。
診療報酬ファクタリングでは、この診療報酬を債権として譲渡できるのです。診療報酬債権は一般企業ではなく国の機関が対象となるため、ファクタリング会社では優良債権とみなされます。そのため審査のハードルも低く、手数料も割安に設定しているファクタリング会社も少なくありません。歯科医業の経営拡大を狙うならば、診療報酬債権ファクタリングは新たな決め手となりえるのです。