買取型ファクタリングとは~2タイプのファクタリング~

大阪をはじめ、全国の会社経営者の中には急に現金が必要になり資金繰りで困っている、という方もいるのではないでしょうか。「とりあえず今すぐに現金が必要」という際には、売掛金債権を売却できる「買取型ファクタリング」という仕組みを利用するのも有効です。ここでは、買取型ファクタリングについて詳しく解説します。

買取型ファクタリングの仕組み~資金繰りを早急に改善~

買取型ファクタリングを利用すると、売掛債権を現金化して資金調達できます。買取型ファクタリングには「2社間」と「3社間」という2つのタイプがあります。

2社間のタイプは、買取型ファクタリング提供会社に売掛債権を譲渡する形でおこなわれます。そのため、売掛先に知られることはありません。売掛先から支払いがおこなわれたら、それをファクタリング提供会社に支払うのです。

3社間のタイプは、売掛債権の売却を希望する事業主と買取型ファクタリングを提供する会社、売掛先が合意して契約する仕組みのファクタリングです。売掛金は、売掛先からファクタリング提供会社に直接支払われます。2社間よりも手数料は安く設定されていますが、3者間での合意が必要なので時間がかかります。

買取型ファクタリングの目的は「現金の確保」

買取型ファクタリングは、売掛債権を早急に現金化する、いわゆる「資金調達」が目的のファクタリングです。支払期日が来ていない売掛債務をファクタリング提供会社に売却することで、数日中に売掛金から手数料を差し引いた金額を受け取ることができます。予定外の急な支払いが発生し資金調達が必要な際や、支払いまでの期間が長いため資金繰りが大変な際に、速やかな現金確保の目的で利用することが可能です。

買い取れる売掛債権は50万から1億円までと幅広く、場合によっては1億円以上の売掛債権を現金化することもできます。

買取型ファクタリングのメリット・デメリット

買取型ファクタリングのメリットは、なんといっても速やかに現金調達ができることが挙げられます。また、売掛先が支払い不能な状態になっても買戻しの義務がない点も大きなメリットです。

通常の銀行などからの融資の場合、返済能力や担保の審査にかなりの時間を要しますし、既に多額の借り入れがあった場合などでは融資を断られることも少なくありません。それに対して、買取型ファクタリングの審査対象は売掛先の企業になります。

つまり、ファクタリング提供会社に申し込む企業が中小企業だったり、多くの借り入れがあったりしても、売掛先に信用があれば利用することができるのです。

デメリットとしては手数料がかかることが挙げられます。また、3社間の買取型ファクタリングでは、売掛先の取引会社にファクタリングを利用したことがわかってしまうことにより「資金繰りが苦しい」とのいう評判が広がってしまう可能性があるでしょう。