ファクタリングによる資金調達事例|バス会社の場合

人件費として発生する残業代は、曖昧にして支払わない会社もあります。何ヶ月も支払いが滞れば、社員から残業代請求される事例もあり、会社としてはお金を工面しないといけません。支払いのための資金不足している際に利用できるのがファクタリングです。
 

従業員による残業代請求の申立がありピンチに

法律上支払い義務がある残業代を支払わないと、未払い残業代となり社員から残業代請求されるリスクが発生します。所定の労働時間を超えて働いたときに発生するのが残業代です。1日8時間、週40時間以上働いた場合に発生します。
 
社員としては弁護士を雇い手続きを経て会社に残業代請求を行うケースが多く、法廷で争います。1年や2年の間残業代を支払っていなければ請求額は数百万円にもなり、会社としてはその金額の残業代を用意する必要があるのです。社員と会社で和解して支払額を下げられる可能性はありますが、それでも未払い残業代はなくなりません。もしも何百万円もの残業代を支払えば、事業資金が底をつくかもしれず、そもそも未払い残業代のお金を用意できない会社もあります。
 

バス会社のファクタリング活用事例

大阪にあるバス会社が、残業代請求に応じるためにファクタリングを利用した事例です。
 
地域:大阪
年商:1億2,000万円
従業員:21名
売掛金:300万円
調達日数:2日
調達額:250万円
資金用途:人件費
 
従業員21名の中堅のバス会社を経営しています。あるとき4名の従業員から、弁護士を通じて残業代請求がありました。給与額は平均だと思っていましたが、時間外労働は基本給に含むと曖昧にルールを定めていたので、未払い残業代が発生していたのです。弁護士事務所から連絡があり総額500万円の支払いでしたが、和解してひとりあたり50万円の総額200万円で落ち着きました。和解金200万円と他の従業員への給与を合わせると500万円近いお金が必要となったのです。そんなときにファクタリングの利用により前倒しでお金を工面し、なんとか事なきを得ました。現在は時間外労働の基準を設けて、残業代がいくら発生するかも明確にしています。
 

突然の出費に困ったらファクタリング

ファクタリングは、売掛債権の決済日前に債権を現金化できるサービスです。ファクタリング会社に手数料の支払いをしたのち、売掛債権の買い取りを依頼、買取分の現金を受け取ります。資金繰りに困っているときに債権があれば、手元に現金を残せるのです。現金化は早ければ即日、遅くても1週間以内に行えます。銀行融資と比較すると、スピーディーに資金調達のできる方法です。借入ではなく、債権の買い取りなので負債は増えません。信用力の高い債権を持っていれば、現金化できる可能性は高いでしょう。