ファクタリングによる資金調達事例|建設足場業の場合

新型コロナウイルス感染症の感染拡大で大きな打撃を受けているのは、飲食業界や観光業界だけではありません。建設業界においてもその影響は甚大です。ここでは建設足場業でファクタリングを活用し、資金調達に成功した事例をご紹介します。
 

銀行融資に頼れない状況になっている

新型コロナウイルス感染症の影響で大きな打撃を受けたのは、飲食業界や観光業界というイメージを持たれがちですが、建設業界も例外ではありません。特に中小の建設業者の被害は深刻です。その理由のひとつに建設業の「請負契約」が挙げられます。建設業の請負契約というのは、建物などを建設する依頼を受けて、完成させた状態で納品するという仕組みです。そのため報酬は納品後に支払われます。
建物の規模にもよりますが、完成するまでには長い時間を要するため、まとまったお金が入ってくるまでに時間がかかってしまうのです。しかし建設している最中にも材料費や人件費などを支払わねばならないので、資金に余裕がない場合は資金不足に陥りやすくなります。
銀行融資に頼ろうとしても、まず審査に時間がかかりますし、中小の建設業者や個人事業主は、審査に通らないケースも少なくありません。そのため銀行融資に頼れず、資金繰りが立ち行かなくなってしまうことがあります。
 

建設足場業のファクタリング活用事例

大阪にある建設足場業者がファクタリングを活用して資金調達に成功した事例をご紹介します。
 
年商:2,000万円
従業員数:5人
都道府県:大阪府
調達日数:2日
調達額:約200万円
資金用途:人件費
 
大阪府で足場の建設をメインに行っている個人事業主の事例です。従業員は5人と少ないのですが、仕事には定評があり堅実に業績を伸ばしていました。しかしこのコロナ禍の影響で受注が減少し、資金繰りが苦しくなりました。そのようなタイミングで700万円という大口受注があったのですが、途中で資金がショートするのは明白です。このチャンスを逃したくないため、売掛金をファクタリングし、2日後には無事約200万円の資金を調達できました。
 

個人事業主が多い業種でもファクタリングは利用できる

建設業は、大きな会社からの下請けや孫請けなどで工事を受注する中小企業や個人事業主が多い業種です。景気のいいときであれば資金繰りも問題ありませんが、ひとたび景気が悪化すると一気に資金繰りが苦しくなることも珍しくありません。銀行から融資を受けようとしても、最悪の場合は審査に通らないこともあります。
ファクタリングなら個人事業主でも短期間での資金調達が可能です。特に建設業を営む個人事業主の場合、買い取ってもらう売掛債権の売掛先が大きな建設会社であるケースが多いため売掛先の信頼性が高く、ファクタリングで資金調達できる可能性は高いといえます。