調剤薬局の資金源は主に調剤報酬であり、売掛先が国なので入金のタイミングが決まっていることから、手元の現金が少なくなると資金繰りに困るケースもあります。大阪の調剤薬局でファクタリングを活用した事例をもとに、ファクタリングのメリットを整理しましょう。
調剤報酬の現金化は最大で2カ月もかかる
調剤薬局は、調剤報酬が主な資金源となっています。主な売掛先は国なので、一般企業のように急な倒産で支払いが滞るリスクは少ないものの、利用者数が減って処方箋の数が減ると薬剤の回転が滞り、資金繰りが難しくなってしまいます。
また調剤報酬はすぐに現金化されるわけではなく、2カ月先の入金となることも。もともと手元の現金が少ないと、人件費、賃料、薬の仕入れ代の支払いが難しくなり、経営状態が悪化することもあるのです。
そのため万が一の場合に備えて、スピーディーな現金化ができる、資金調達の方法を検討しておくことが大切になります。
調剤薬局のファクタリング活用事例
大阪の調剤薬局で実際にファクタリングを活用して資金調達に成功した事例をみていきましょう。
年商:5,000万円
従業員数:7名
都道府県:大阪府
調達日数:3日
調達額:約300万円
資金用途:人件費
地元で長年調剤薬局を営んできましたが、新たな感染症の流行によって、病院を受診する人が激減しました。新たな感染症の流行は予想にもしていなかったことであり、処方箋の数が激減してしまったことで、抱える在庫の回転率も低下してしまったのです。
その結果初めての赤字を経験し、人件費の支払いが厳しい状況に直面しました。貴重な資金源である診療報酬も入金まで2カ月あり、手元の現金では人件費の支払いは困難なものと思われました。
そのようなときにファクタリングの存在を知り、利用してみた結果、これまでの実績なども評価され手続きはスムーズにいきました。わずか3日で300万円の資金調達に成功。給料日に合わせて人件費を支払うことができました。
売掛先が公的機関による利用手数料の低さもファクタリングでカバー
調剤薬局の主な資金源である診療報酬は入金サイトが長く、現金をほしいときにもらうことは難しいのが現状です。不測の事態が起こったときに、調剤薬局を訪れる人からもらう利用手数料だけではさまざまな支払いに対応することは難しく、万が一の際に備えて手元の現金を確保しておくことが重要になります。
また度重なる診療報酬の改定によって、この先報酬の割合がどう変化していくかわからない状況でもあります。不測の事態にも備えて、早期に現金化できるシステムの活用が大切です。
ファクタリングは銀行の融資とは異なり、担保や保証人の選出も不要なのでスピーディーな現金化が実現します。リスク管理としてファクタリングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。