ファクタリングによる資金調達事例|塗装業の場合

塗装業界では、繁忙期とそうではない時期とでは案件数が大きく変わります。そのため繁忙期には臨時スタッフを増員するため先出し費用が必要になり、資金不足に陥るケースも少なくありません。塗装業界での資金繰りと、大阪のファクタリング利用事例を解説します。
 

繁忙期の春と秋の稼ぎ時に手元の資金だけでは先出し費用が準備できない

塗装は寒い時期や湿気の多い時期は塗装工事を避ける傾向にあります。なぜなら塗装時に使用する塗料のほとんどが、「湿度が85%以上、気温が5℃以下」での使用を奨励していないからです。塗料が湿度や気温が適していないと、固まりにくくなり施工不良を起こす可能性があるため、使用できる季節が限られてしまうのです。
 
そのため、塗装業界では春と秋の気候が良い時期が繁忙期となるので、その時期だけ臨時スタッフを増員して案件を回していくといった対応が多くなります。スタッフが増えればその分の給与やその他の経費も必然的に増え、手元の資金だけでは先出し費用が足りなくなるケースは少なくありません。また工事代金の支払いは2~3か月後になるため、それまでの資金調達が不足しやすいのです。
 

塗装業のファクタリング活用事例

具体的に塗装業界でファクタリングを利用したケースをご紹介します。
 
年商:3000万円
従業員数:5人
都道府県:大阪府
調達額:250万円
資金用途:運転費用
 
ある塗装会社は、奈良県で十数年前より塗装業を経営しており、繁忙期である春と秋には通常の倍以上の仕事の依頼があるので臨時スタッフを雇って対応しています。
 
毎年その分の資金をプールしているのですが、今年は春に大型の仕事の依頼があり、例年よりも倍近くの人数の臨時スタッフが必要になりました。色々な伝手を頼って人員は確保できたのですが、そのスタッフに支払う給与や増員にかかる経費などの先出し費用が不足したのです。
 
同業者に相談したところファクタリング会社を紹介されました。春に受けた案件の売掛債権を売却し、秋の案件を受けるための資金を準備できたのです。経費も無事支払えたので、信用を失うことなく施工を完了することができました。
 

塗料の仕入れや運転費用までファクタリングで調達した資金で賄う

塗装業界のように、大きな案件が入る時期があらかじめわかっている場合は、仕入れや人件費、その他の費用を準備しておく必要があります。塗装業などの建築系の業界は支払いされるまでが長いため、資金を準備している間に突発的な出費があると、運転費用が不足しかねません。
 
売掛債権があるなら、ファクタリングを活用するのもひとつの方法です。ファクタリング会社が債権を買取る仕組みとなっており、融資のように借金ではないため保証人や担保の必要もありません。さらに申請書類等に問題がなければ最短で1日、長くても数日で入金が可能です。