ファクタリングによる資金調達事例|印刷業の場合

印刷業界の主な取引先は出版社であり、どちらの業界も支払いに売掛を用いるケースが多く見られます。しかし取引先の倒産など予期せぬトラブルで売掛金を回収できなくなる印刷会社も珍しくありません。このとき有効な資金調達方法のひとつがファクタリングです。
 

売掛先の倒産で収支バランスが崩れて運転資金がショート

印刷業の多くは、出版社と取引を行います。しかし大手出版社の経営状態すら悪化している「出版不況」の昨今では、出版社の倒産も起こりえます。出版社が倒産した場合は印刷業に大きな打撃を与えてしまうのです。
 
なぜなら、出版社が破産した場合、売掛金の回収が大幅に遅れる可能性があるからです。破産申請から承認まで、4ヶ月以上かかることもあります。そうなった場合、売掛金をあてにしていた印刷業社の資金計画が大きく乱れてしまうのです。機械の稼働コストや人件費など運転資金の捻出が苦しくなり、ショートしてしまう可能性も否めません。
 
資金繰りに困った場合は、銀行からの融資も手段の1つですが、事業規模が小さい場合は難しい場合も多く、審査に通過したとしてもかなりの時間が必要です。ファクタリングは事業規模にかかわらず、短期間での資金調達が可能であるため、運転資金などの改善に有効な手段と言えます。
 

印刷業のファクタリング活用事例

ここで、売掛金を回収できなくなってしまった印刷業者がファクタリングの活用により改善された事例を見てみましょう。
 
年商:1000万円
従業員数:3名
都道府県:大阪
調達日数:5日
調達額:100万円
費用用途:運転資金
 
この印刷業者の場合、売掛先の破産による予測不能のイレギュラーでした。本来入るはずの売掛金が消失したことによって支払いが困難になってしまったのです。
 
事業規模が小さいことから銀行からの融資も難航していたところ、知人に「ファクタリング」という資金調達方法を教えてもらったことが解決の糸口になります。ファクタリング会社に相談し、5日で売掛債権の買取が完了しました。一時的に運転資金の安定を取り戻し、新たなる取引先の獲得に成功しました。
 

ファクタリングで資金調達に成功して運転資金の準備ができる

取引先の唐突なトラブルで売掛金が回収できないとなれば、印刷会社の経営も立ち行かなくなる恐れがあります。
 
未回収の売掛金をファクタリングで買取に出すと、数日で運転資金の確保が可能となり、資金繰りの回復が期待できます。また、今回のケースに限らず設備の故障などが発生した場合にも、生産活動ができなくなるという危機に加え、事業拡大や新たな機械の購入などで大きな資金が必要な場合にも活用できます。