ファクタリングによる資金調達事例|タクシー業の場合

タクシー業も新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を受けた業種のひとつです。大阪のタクシー会社で実際にファクタリングを使って資金調達を行った事例を基に、ファクタリングのメリットについて解説します。
 

新型コロナの感染症拡大により赤字続きに

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛やリモートワークの増加によってタクシーの利用客は大きく減少しました。そのためタクシー業を営む会社は大きな打撃を受け、赤字に転落してしまったケースも多数見られたのです。
 
しかし利用客が減少しても、車の維持費、車検代、保険料、リース代や人件費の支払いは待ったなしで訪れます。感染収束の見通しがみえず、感染拡大・縮小を繰り返している状況が続けば、廃業に追い込まれる可能性もあるでしょう。また感染が急拡大すれば、利用客の減少が再度起こりかねません。社会や経済の影響を受けやすいタクシー業界では、資金繰りが苦しい状態が続きやすいのです。万が一に備えた資金調達の方法を検討しておくことが大切です。
 

タクシー業のファクタリング活用事例

大阪でタクシー業を営むA社が実際にファクタリングを活用した事例をみていきましょう。
 
年商:3,600万円
従業員数:4人
都道府県:大阪府
調達日数:3日
調達額:120万円
費用用途:車検費用、人件費
 
大阪でタクシー業を営んでおり、以前は最寄り駅から降りてくる利用客が多く繁盛していました。夜も駅周辺のバーや居酒屋で飲んだ後の利用が絶えず、タクシー業界が厳しいといわれる中、地元で何とか生き伸びてきたのです。ところが予想もしなかった新型コロナウイルスの影響で、駅から降りてくるビジネスマンが減少し、一日の売上が数千円にも満たない状況に陥ってしまいました。
 
このままでは廃業に追い込まれてしまうと考え、インターネットでみつけたファクタリングに思い切って相談してみると、クレジットカードによる売上を売掛債権が売却可能となりました。3日で120万円の資金調達に成功し、車検や人件費の支払いを無事済ませることができたのです。
 

ファクタリングで調達した資金で無事に赤字を補填

タクシー業界では、クレジットカードやタクシーチケットによる売上が売掛債権として認められ、スムーズにファクタリングを受けることができる場合があります。銀行融資という選択肢もありますが、新型コロナウイルスによる経済的に打撃を受ける中、利子も含めてお金を返済していくのは非常にハイリスクです。
 
ファクタリングは、売掛債権の質が評価対象となり、経営が黒字か赤字かというのはあまり重要ではありません。そのため赤字寸前となり銀行の融資を断られてしまった会社でも、ファクタリングで資金調達することも可能なのです。今後も新型コロナウイルスのような不測の事態が生じる可能性もゼロではありません。新たな資金調達の方法を今のうちから検討しておくことが大切です。