国際ファクタリングの利用例③膨大な取引先の与信や書類の管理をアウトソース

国際ファクタリングとは、簡単に言うと貿易取引において代金回収を確実に行うためのファクタリングです。ここでは、膨大な取引先の与信管理や書類の管理をアウトソースできる国際ファクタリングの利用例についてチェックしておきましょう。

海外の取引先が増えてきて管理が追いつかない

国際ファクタリングとは、海外との貿易取引において代金回収を確実に行うためのファクタリングです。どのような場合に利用するといいのかというと、たとえばアパレルなどのように海外から商品を輸入して販売する業種が挙げられます。この場合、仕入れから販売までに時間がかかる上に、ある程度の在庫も抱えなければなりません。そうすると一時的に資金繰りが苦しくなるケースはよくあり、そんなときにファクタリングを利用して資金調達をするというのが利用例のひとつです。また、海外との取引きで取引先が増えてくると、海外企業の与信管理や情報収集を社内の一部署などで効率的に行うのが難しくなります。そんなときに国際ファクタリングを利用して与信管理などをファクタリング会社にアウトソースすれば、あとはファクタリング会社が与信管理や情報収集を行ってくれるため、非常に効率的です。

食器の製造販売をする貿易業の国際ファクタリング利用例

ここでは大阪にある食器の製造販売会社が、貿易取引において国際ファクタリングを利用した具体例をご紹介します。会社の情報は以下のとおりです。

年商:3000万円
従業員数:5名
都道府県:大阪府
調達額:100万円

食器の大口注文が重なってしまったため、食器を作成するための原材料が大量に必要となりました。この会社では、原材料を海外からの輸入に頼っていますが、大量の原材料を輸入するためには資金が必要です。銀行から融資を受ける方法もありましたが、それでは納期に間に合いません。そこで最短日程で資金調達ができる国際ファクタリングを利用し、2日後には100万円の資金調達に成功しています。その結果原材料も輸入でき、納期にも無事間に合いました。

与信管理や書類送付などの遅延改善

国際ファクタリングで、海外企業の与信管理などをファクタリング会社にアウトソースできることはメリットのひとつです。これにより与信管理を自分たちでする必要がなくなるため、効率的に取引きができます。また、国際ファクタリングは信用状を開設する必要がありません。信用状の開設には銀行の厳しい審査があるため、非常に時間がかかりますが、それがないことも大きなメリットです。さらに信用状を使用して貿易取引をする場合は、信用状を発行している銀行経由で必要書類を送付するため、書類送付の遅延が起きることがありますが、国際ファクタリングならそんなトラブルも起こりません。海外企業と貿易取引を行う際は、国際ファクタリングの利用も検討してみるとよいでしょう。