【クラウドファクタリングの注意点】通常のファクタリングとの違いとは

クラウドファクタリングは資金調達方法のひとつで、大阪など都市部を中心に全国で利用されています。ファクタリングとクラウドファクタリングのどちらを選択するかがよいのかは、経営者の状態によりさまざまです。よりよい判断ができるよう、2つの違いを確認しておきましょう。

3社間ファクタリングは利用できない

3社間ファクタリングとは、自社、売掛先の企業、ファクタリング会社での契約のことです。3社間ファクタリングは売掛債権の未回収リスクが低くなりやすいことから、2社間ファクタリングと比べてファクタリング手数料が安い傾向があります。3社間ファクタリングの注意点は、審査の段階で事前に売掛先企業へファクタリング契約の承諾を得る必要がある点です。売掛先企業との契約で「債権譲渡を禁止する特約」が設けられている場合は、3社間ファクタリングが利用できません。契約で債権譲渡が禁止されている中で債権を売却すると契約違反になり、取引を打ち切られてしまう可能性があるのです。3社間ファクタリングを利用する際は、売掛先企業との契約内容について、事前に確認する必要があります。

条件の譲歩ができない

クラウドファクタリングの特徴のひとつは、インターネット上ですべて完結するという点です。遠方のファクタリング会社へ面談しに行く必要もなく、手間を省くことができます。面談がない代わりにAI審査が導入されていることが多いのですが、AIでは入力されたデータがあれば審査ができるので、スピード感のある審査ができるのが利点です。AI審査を導入しているクラウドファクタリングは、時間効率よく資金調達を行うことができます。しかし、人情的な柔軟性がないことで審査がシビアに感じられる側面もあるでしょう。面談で今後の展望など将来性をアピールすることで審査を通すこともできますが、AI審査ではそういった人間が判断する部分が評価されません。

審査が厳しい傾向がある

AI審査での審査項目についてはファクタリング業者によってさまざまなので、事前に確認することが必要です。それぞれの違いはありますが、AI審査は審査自体が厳しい傾向があります。審査に落ちてしまう例としては、AIが倒産の危険性があると判断した場合や今は問題ないが今後に危惧すべきデータが見つかった場合などのケースなどです。審査に合格するためには、自社の経営状況が安定しているということをデータ上で証明する必要があります。売掛債権自体の信用度が高い場合は安全性が高いと判断され、特に問題なく審査を通過できるでしょう。信用度が高い一例としては、取引先が大企業の場合や、設立年数が長い企業などが挙げられます。