ファクタリングによる資金調達事例|貿易業の場合

貿易業は、輸入や輸出のタイミングによって利益が大きくなったり、損失が大きくなったりする業種です。資金調達に手間取っているうちに、タイミングを逃してしまうという場合も少なくありません。貿易業でよくある資金繰りの悩みと、大阪の貿易業者がファクタリングで資金調達した事例をご紹介します。

海外の発注先が現金払いのみなのでまとまった現金が必要になってしまった

海外との取引はクレジット払いが便利で安心ですが、仲介する業者によっては現金払いのみという場合も少なくありません。反対に、輸出先がクレジット払いのみで、国内買い付け先が現金払いのみで費用を支払ってしまうと、入金までの資金調達ができないという場合もあります。
資金調達がうまくいかずビジネスチャンスを逃がしてしまったり、キャッシュフローが悪化して黒字倒産してしまったりといった、いずれかのリスクをとらなければならないことも出てくるでしょう。
このような資金調達のリスクは、一時的に回避する方法を準備しておくことで、より順調に事業拡大をしていくことができます。

貿易業のファクタリング活用事例

年商:2,000万円
従業員数:5名
都道府県:大阪府
調達額:約500万円
資金用途:商品購入代金

今回の事例である貿易業の事業所では、そのころ流行り始めていて国内の取引先からのニーズも高い、コスメグッズを大量に輸入できる海外の取引先との仲介業者を見つけました。商談を進める中で、現金前払いであればすぐに商品を輸出できますが、クレジット払いでは1カ月以上かかるとの条件が提示され、他者に先を越されないうちに販売を開始したいと考え悩んでいました。
絶好の商機と見た貿易業者は、ファクタリングを利用して輸入商品購入代金を確保したことで、まだ国内にあまり出回っていない商品を既存の取引業者分以上買い付けることができました。その商品で新しい取引先を開拓し、ビジネスを拡大することもできたのです。

現金払いで海外企業との信頼関係も築ける

貿易業にとって資金調達は、ビジネスチャンスを逃さないための命綱。海外の取引先とは距離が離れている分、支払いが遅れてしまうことがもたらすリスクは大きいと考えられます。その反面、売上は売掛債権として処理されている場合が多く、会計上は黒字であるにもかかわらず、手元に動かせる現金がないという状況が生じやすい業種であるといえるでしょう。
このような特性のある貿易業の資金調達におすすめなのが、売掛債権を買い取ってもらうファクタリングです。取引先の承諾なく利用できる形式もあり、審査も短時間で最短でその日のうちに資金調達をすることも可能です。
ファクタリングを上手に利用することで、速やかに現金払いをして海外の取引先との信頼関係を築くことができます。