ファクタリングによる資金調達事例|農業経営者の場合

農場経営は一年を通じて安定をした収入を得るのが難しいため、資金繰りが悪化をすると資金調達が難しくなる業種です。収入が不安定であると金融機関からの借入が難しい農業経営には、ファクタリングを利用しての資金調達をおすすめします。

どんぶり勘定でなんとか資金を回していたが…ついには資金ショートに陥ることに

農場の多くは収穫時期で多忙な「農繁期」と、比較的作業が落ち着いている「農閑期」が存在していて、「農繁期」と「農閑期」の収入に格差があります。
そのため、収穫時期が重ならないようにいくつかの農作物を組み合わせている農業経営者も多いようですが、それでも天候や諸条件に左右されるため、一年を通じて安定をした収入を得るのは難しいです。
また、農場の法人化が進んできているとはいえ、家族経営をしている農場が多いためどんぶり勘定になりがちで、農場の財務状況をきちんと把握できていなく、黒字なのに現金がないという農場も少なくありません。
そのため、突発的なトラブルで多額の資金が必要になった場合に資金がショートしてしまい、資金調達をしなければならないケースが多いのです。

農業経営者のファクタリング活用事例

ここでは、農業経営のファクタリング事例をご紹介します。

年商:2,000万円
従業員数:4人
調達額:800万円
都道府県:大阪府

代々、白菜やキャベツなどの葉物野菜の農場経営をしており、取引先は主に農協や近隣の飲食店です。使用しているトラクターが壊れてしまい、作業ができなくなりました。ちょうど白菜の苗を植える時期と重なってしまったため、作業するにはどうしてもトラクターは必要です。
新しいトラクターを購入しなければなりませんが資金に余裕がなく、銀行融資を申し込むにも審査に時間がかかるため苗を植える時期には間に合いません。
そんなときにファクタリングのことをネットで知り、早速問い合わせると農場経営でも利用できると聞いてすぐに依頼しました。こうして資金を調達でき、ことなきを得たのです。

ファクタリング利用をきっかけにお金の動きをしっかりと把握!資金繰りも改善できた

農場経営は天災や天候不良やその他の突発的なトラブルが原因で収穫量が減るとその分収入が減ります。また、農場経営では売掛先への請求をして代金を回収するまでの期間の「回収サイト」が長い傾向にあるのです。
農作物を販売したのに代金の回収が遅いと、資金繰りが苦しくなってしまいます。そのうえ日頃から経営状態がどんぶり勘定の場合は突発的なトラブルがあった際に資金がショートしてしまうのです。
農場経営の資金調達方法の一つに、ファクタリングがあります。農作物には返品されるリスクはありますが、ファクタリングには「償還請求権なし(ノンリコース)」という法的効力があり、一度検品されて「売掛金」として計上されると売掛債権の現金化が可能です。