ファクタリングによる資金調達事例|病院経営の場合

病院経営での資金調達方法のひとつにファクタリングがあります。診療報酬ファクタリングでは、ファクタリング会社に診療報酬債権を買取りしてもらい、早期に現金化する方法です。病院経営が難しくなったときにファクタリングを利用する事例があります。

一時的に収入が減少して資金繰りがうまくいかない!賞与も払えない状態に

病院経営には多額の資金が必要です。
まず、病院を開業するにあたり一から病院を建てる場合は建設費が、賃貸にて開業する場合は賃料や内装費が必要です。また、診察に必要なレントゲン等の医療器具の購入費や医薬品も揃えなければいけません。
病院経営では患者が支払う診察代が収入源となりますが、ほとんどの人が健康保険を利用して受診します。健康保険は原則69歳以下が3割、69歳以上74歳までが2割、75歳以上は1割が患者の自己負担となり、自己負担以外は国保や社保に診療報酬を請求しなければいけません。
しかし、診療報酬の支払いサイトは長く、入金されるのは2ヵ月以上先となるため一時的でも収入が減ると資金繰りが上手くいかなくなり、賞与を払う余裕がなくなる恐れもあります。

病院経営のファクタリング活用事例

ここでは、病院経営のファクタリング利用事例をご紹介します。

年商:1憶2千万円
従業員数:5人
調達額:2千万円
都道府県:大阪府

大阪府の郊外にて3年前から耳鼻咽喉科を経営しています。診察で使用していた医療機器が故障し、修理のため予想外に多額の資金が必要となったため、資金繰りが困難な事態になりました。病院を開業時に多額の設備投資をしており、その時に銀行から借り入れをしているため、再度の融資は難しい断られてしまいます。このままでは、従業員に賞与を支払うことも難しいため、知り合いの同業者に相談したところ、診療報酬債権の買取りをする医療ファクタリングについて教えてもらいました。早速、問い合わせしたところ、2日で希望金額が入金されたのです。

ファクタリングで短期間に賞与資金を確保!資金繰りも改善傾向に

病院経営では診療後にすぐに入金される収入は患者の自己負担の1~3割のみです。しかし、病院経営に必要な医薬品の仕入れ代金や従業員の人件費は毎月支払わなければならず、病院の経営には3カ月程度の運転資金が必要だと言われています。
一般的に病院の開業には3~4億円の投資が必要だと言われており、ほとんどの病院は金融機関から借入をしているため、開業をして日が浅い病院は再度融資を申し込むのは難しいのが現実です。
ファクタリングは借入ではなく診療報酬債権を買取るサービスで、申し込みをしてから最短で1日で資金調達が可能ですので、賞与資金確保等の資金繰り改善に有効な方法です。
診療報酬債権ファクタリングは国保や社保の健康保険組合と病院、ファクタリング会社の3社間で行われます。