ファクタリングによる資金調達事例|卸売業の場合

大阪の卸売業者も、回収した売掛金で商品を仕入れるというキャッシュフローが滞るのではないかという心配を抱えています。卸売業者では、過剰在庫となるリスクにも常にさらされているものです。過剰在庫からファクタリングを利用した事例をご紹介します。
 

大量の在庫を抱えて商品倉庫の保管料がかさんでしまった

冷蔵庫が必要な食品を飲食店に卸している業者が過剰在庫となり、ファクタリングを活用した事例です。
 
・年商 6000万円
・従業員数 20名
・調達額 350万円
・都道府県 大阪府
・資金使途 在庫保管料
 
焼き肉店のオンシーズンに向けて高級冷凍肉の在庫を増やしていましたが、飲食店に開店時間の制限がかかったことで計画通りに小売店に卸せなくなってしまったのです。販売ルートを開拓して小分けして在庫を解消してきましたが、そのための保管費用がかさんでしまい、給与の支払いができない状態になってしまいました。ファクタリングを利用し、保管費用を捻出できたことで、従業員に遅れることなく給与を支払うこともでき、新たな販売ルートに合わせた在庫管理の方法も構築することができました。
 

卸売業のファクタリング活用事例

卸販売を行う卸売業では商品を仕入れる際に資金が必要な上、商品を納めたあとも売掛金が発生しやすい業種です。仕入れた商品を売りさばけなかった場合などに大量の在庫を抱えてしまうことは珍しいことではなく、過剰在庫の保管費用は卸売業の資金繰りを悪化させる大きな要因となっています。
 
資産である売掛債権を売却して現金化するファクタリングを利用することで、支払期日まで待っていては間に合わない支払いのための現金を手に入れることが可能です。融資をたくさん受けている場合でもファクタリングで審査されるのは売掛先の支払い能力であり、融資に比べると審査も早いので、資金ショートになりそうな際には役立つ資金調達方法だといえるでしょう。
 

ファクタリングで調達できた資金で保管料を賄うことに成功

入金期日までに、まだ1カ月近くある売掛債権でしたが、ファクタリングを利用することで数日のうちにこの売掛債権を現金化することができました。このファクタリングで調達できた資金で、保管料金の支払いができたので従業員の給与に手をつけずに済んだからです。金融機関からの融資も検討しましたが、審査に数週間がかかることと、既に借入金がかなりあったので借り入れすることは難しい状況でした。
 
ファクタリングの利用をきっかけに、新たな販売ルートに合わせた在庫管理の方法も見直せましたので、今後は在庫過剰にならずに利益を上げる仕組みを模索していく予定です。金融機関の融資よりも早く資金調達ができ、精神的な負担もあまり大きくないのがファクタリングの特徴といえます。