ファクタリングによる資金調達事例|土木工事業の場合

建設関連の仕事の中でも、土木工事では工事から支払いまでの期間が長いため、キャッシュフローの悪化で資金調達が必要になる事例があります。キャッシュフローの改善のためのファクタリングは、大阪の土木工事業でどのように活用できるのでしょうか。

メインの取引が公共事業のため入金の審査が厳しい

土木工事は公共事業の仕事が多いため、建設業界の中でも土木関連事業は貸し倒れがないと言われています。その反面、工事にかかる期間は天候に左右されやすく、大規模な公共事業ともなると大幅な遅れが生じてしまう場合があるでしょう。さらに、公共事業は入金の審査が厳しいため、工事が遅れるとそれだけ入金も遅れます。また、土木工事業を含めた建設業界は親会社から下請け会社、さらに孫請け会社というような、複雑なピラミッド型になっており、下請けや孫会社になると、工事の遅れや入金審査で手間取るなどで資金繰りが悪化するのです。このような事情から、建設業界では今でも資金調達の手段として借入金扱いとなる約束手形が使われています。

土木工事業のファクタリング活用事例

建設業界で使われている約束手形の手形割引を限度一杯まで借りても資金繰りが改善しない場合、ファクタリングを使うことで借入金を増やさずに資金調達をすることが可能です。ファクタリングの利用を検討する際には、ファクタリングを実際に活用した事例が参考になります。

年商:5,200万円
従業員数:20名
都道府県:滋賀県
調達日数:3日
調達額:約250万円
資金用途:人件費

支払いサイクルの期間が長い下請け工事が多いため、長年、資金調達に頭を悩ませていました。公共事業は利益率が高いのですが、レンタルの機材や車両、追加作業員の増員などの支払いも大きく、支払いの前に資金繰りが悪化してしまったのです。ファクタリングで資金調達を検討した結果、公共工事であるため安定した支払いが見込まれるとして3日で250万円の資金調達に成功し、無事、当面の人件費やレンタル代などに充てることができました。

ファクタリングでキャッシュフローを改善

扱う金額が大きく、入金までのサイクルが長い工事を扱う土木工事業では、利益を出していてもキャッシュフローが悪化して立ちいかなくなってしまうことがあります。公共事業などの大きな工事ほど利益率は高い反面、工事期間が長いため支払いまでにキャッシュフローに及ぼす影響は大きく、黒字倒産に至ることもないとは限りません。大阪府など公的機関の入金審査は厳しいですが、確実に支払われるのが特徴です。ファクタリングでの資金調達においては、このことが有利に働き売掛債権を迅速に現金化することができます。入金審査の厳しい大規模公共工事の工期の遅れで資金繰りが悪化した際は、ファクタリングでキャッシュフローの改善をしましょう。