優良なファクタリング業者をカモにした詐欺の手法3つ

資金調達に便利なファクタリングですが、ファクタリング業者をカモにした詐欺事件が発生しています。どの詐欺も悪質で、罪に問われるようなものです。被害が起きやすい架空債権詐欺・二重譲渡詐欺・計画倒産詐欺の詳細を確認しておきましょう。

売掛金を捏造する架空債権詐欺

架空債権詐欺は、ファクタリング会社に存在しない売掛債権を譲渡することです。捏造した請求書や粉飾した決算書を持ち込んで、ファクタリング会社から現金をだまし取る手口が一般的です。悪質な場合には取引先と共謀することもあります。支払期日に売掛金が入金されなかったときに、初めてファクタリング会社は詐欺に気付くことになります。売掛債権が架空のものかはわかりづらく、その多くは審査をしても見抜けません。架空債権詐欺を行うと、私文書偽造罪や詐欺罪に問われることになるので、絶対にしてはいけません。詐欺のつもりはないのに架空債権してしまった場合は、支払い期日に間に合うようにお金を準備する必要があります。

一つの売掛金を複数のファクタリング業者に売却する二重譲渡詐欺

ファクタリングの二重譲渡は詐欺行為にあたります。二重譲渡とは、ファクタリング会社に譲渡した売掛債権を別のファクタリング会社に再び譲渡することです。通常は一度しかファクタリングできないなので、二社目のファクタリング業者は売掛債権を回収できません。例えば詐欺会社が100万円の売掛債権をA社に手数料5%で譲渡した場合、手に入るのは95万円です。しかし、同じ売掛債権をB社にも譲渡すれば、さらに95万円を詐欺会社は手に入れることができます。一方で、B社は売掛金を回収できず損害を被るこのになるります。3社間ファクタリングでは売掛先に通知が行くため詐欺を防げますが、2社間では詐欺に気付きにくい実状があります。

ファクタリング後に会社を破産させる計画倒産詐欺

売掛債権を譲渡してファクタリング会社からの現金を手に入れたあとに、売掛先を倒産させる計画倒産詐欺もあります。ファクタリング会社は売掛金を回収できなくなり、損害が発生してしまいます。わざと会社を破産させるのは、詐欺罪に該当する悪質な犯罪です。ファクタリングには償還請求権がないため、詐欺会社は大金をだまし取ることができます。取引先と共謀して億単位の現金をだまし取った事例もあるので、注意が必要です。大阪にあるアルシエ株式会社では、ファクタリング事業や企業信用調査事業を展開しています。詐欺ではなくても売掛先が倒産して支払いができなくなることがありますが、その場合のリスクは当社が負担しますのでお気軽にご相談ください。