ファクタリングによる資金調達事例|携帯電話販売業の場合

携帯販売業では黒字経営を続けていても、キャリアとの間にいる中間代理店からの入金サイトが伸び、資金繰りが難しくなるケースが少なくありません。実際に大阪でファクタリングを利用した事例をもとに、ファクタリングのメリットについてもご紹介します。
 

キャリアからの販売報奨金の入金サイクルが合わずに資金ショートの事態に

携帯販売業では、端末が売れるとキャリアから販売報奨金をもらえる仕組みになっているのです。1台売れるごとに数万円の報奨金をもらえるケースもあり、販売台数が増えるほど利益も伸びていきます。
 
しかし携帯販売を行う小売店とキャリアの間に入る中間代理店によっては、入金サイトが数カ月先になることがあり、黒字でも資金繰りが難しくなる場合があるため注意が必要です。また端末を仕入れないことには事業が成り立たないため、毎月の仕入れ費が必要となるほか、店舗の賃料、人件費などが必要となります。
 
入金サイトが延びるとこれらの支払いに間に合わず、資金ショートを起こしかねません。そのため黒字でも経営難となる可能性があり、万が一にそなえて資金調達の方法を検討しておくことが大切です。
 

携帯電話販売業のファクタリング活用事例

大阪の携帯電話販売業で実際にファクタリングを活用した事例をご紹介します。
 
年商:5,000万円
従業員数:4人
都道府県:大阪府
調達日数:3日
調達額:300万円
費用用途:人件費
 
大手キャリアが新規顧客開拓の一環として、低価格で携帯端末を購入できるキャンペーンを打ち出しました。キャンペーンに伴い、端末の仕入れ数を倍にし、人員も大幅に増やす体制を整えていましたが、中間代理店からの入金が3カ月に伸びるという連絡が来ました。
 
毎月入金が遅れたことはなかったので来月もいつも通り入金があると見越してキャンペーンに備えていたのですが、このままではスタッフの人件費が支払えないという事態に直面したのです。
 
途方に暮れていたところ知り合いからファクタリングの存在を紹介してもらい、一か八か相談してみることにしました。すると大手キャリアからの入金という確実性が評価され、300万円を3日で調達することができたのです。
 

売掛金の信頼性が高いと好条件でファクタリングの利用が可能

携帯販売業の場合、売掛債権がキャリアである点が評価に直結するため、ファクタリングを利用しやすい業種だと言えます。
 
ファクタリングでは、業績よりも売掛債権の質を重視するため、現在赤字であっても資金調達が可能となります。銀行の融資を受けるという選択肢もありますが、業績が低迷していると審査で不利となる上に、審査に要する時間が長い点がデメリットです。
 
現金を手に入れるスピードが大事な小売店の場合は、このような審査が不要なファクタリングが適しています。万が一に備えてファクタリングの活用も資金調達の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。